GRASS(Geographic Resources Analysis Support System、地理空間情報リソースの解析補助システム) はラスタ、ベクタ、地理情報処理エンジンを一つのソフトウェアに統合した地理情報システム (GIS) です。 GRASSはには空間モデル、ラスタおよびベクタデータの視覚化、地理空間情報の管理と解析、 航空写真や衛星写真処理のためのツールを含んでいます。 さらに、プレゼンテーション用のすばらしい画像の作成、地図の印刷も可能です。 GRASSは現在20の言語に翻訳されており、多数のデータフォーマットに対応しています。
GRASS は教育機関、企業、行政機関、環境コンサルティング会社など 世界中のあらゆる所で使用されています。一般的なハードウェア環境の多くで動作する、 GNU General Public Licenseでライセンスされたフリーでオープンソースのソフトウェアです。
GRASSは400以上の解析モジュールを内蔵しています。また、100を超えるモジュール、 ツールボックスが利用者コミュニティのWikiサイトから自由に利用可能となっています。 GRASSの開発は30年近く続いており、最も歴史ある、最も巨大なオープンソースGISです。 スーパーコンピューターで並列処理する場合にも、モバイルPCやネットブックで動作する場合にも どちらにも使用できる、応用範囲が広いデータのバッチ処理を簡単に記述することができます。
ウェブサイト: http://grass.osgeo.org
ライセンス: GNU General Public License (GPL) version 2
バージョン: 6.4.3
対応プラットフォーム: GNU/Linux、Mac OSX、MS Windows
API インターフェース: C、Python、Bourne Shell