R¶
統計プログラミング¶
Rは、地理データセットの分析と処理に優れた、統計計算とグラフィックスのための強力で広く使用されているソフトウェア環境です。R による地理空間分析は、R パッケージ(Rの機能を拡張するモジュール)を利用して古典的なものから最新のものまで、膨大なアルゴリズムが利用できます。R とそのパッケージではポイント、ライン、ポリゴン、グリッドデータ(など)を処理できます。
ユーザは、例えば画像分類、空間的関係を推定するための統計解析、地物の分布パターン、そして以下の基本機能に列挙されるものなど、大規模な配列の処理ができます。R で利用できる機能は、GIS や画像処理ソフトウェアの機能を補完し、拡張します。並列化のためのパッケージを使用すると、計算時間を大幅に削減し、これらの機能を向上させることができます。いくつかのパッケージは、他の OSGeo ツールやソフトウェアとの接続を提供します。R は GRASS-GIS、QGIS、PostgreSQL、PostGIS に簡単に接続できます。
R の基本インタフェースはコマンドラインであり、高い自由度と操作性を提供しています。一方で、グラフィカル・ユーザ・インタフェース (GUI) と比べて習熟するまでに長い時間を必要とする傾向があります。幸いなことに、R についての Web のドキュメントは充実しており、学習プロセスを容易にしています。処理を自動化するためのスクリプトが頻繁に利用されており、また、R の GUI 環境として主要なものに RStudio (https://www.rstudio.com) があります。
R は S 言語の実装でもあり、R と過去の S、S-Plus コード、 最近の商用バージョンの S、TIBCO Spotfire S+ には高い互換性があります。この互換性により、異なるバージョンの S のコードを大きく変更することなく R で実行できるよう変換可能です。
主な機能¶
統計、数学に特化したアプリケーションに向けて設計した完全なオブジェクト指向プログラミング言語
現在 (2017/08/11)、CRAN パッケージリポジトリで 11239 のパッケージが利用可能
数百のコミュニティが作成した空間統計計算用のアドオンパッケージ
空間データのためのクラス
空間データの読み込みと書き出し
点パターン分析
地球統計学
空間回帰分析
生態学的分析
強力なラスタ処理アルゴリズム
リモートセンシング
ベイズ空間解析
...
詳細¶
Webサイト: https://cran.r-project.org
ライセンス: GPL
ソフトウェアバージョン: 4.1.2
対応プラットフォーム: Windows, Linux, Mac, Unix
コミュニティサポート: https://cran.r-project.org/web/views/Spatial.html
CRAN パッケージが利用可能: https://cran.r-project.org/web/packages/available_packages_by_name.html