Proxy WMS & タイル サービス
MapProxy は、複数のソースからなる地図を予めレンダリングし、ローカルなキャッシュに格納することによってマッピングアプリケーションを高速化します。レイヤの透化、測地系の変更、複数のレイヤ統合、電子透かしの追加など、多くのことを可能にします。
MapProxy は柔軟で、単純なものから複雑なユースケースまでスケールします:OpenLayers の Web クライアントに対する単一のタイルキャッシュ、分散型 WMS サービスの結合、一元化、数十倍高速化するための中心的なSDIノードなど。
MapProxy は、何千ものユーザーに地図を配信するために、ドイツのブロードバンドアトラスに使われています。ドイツ連邦地図製作測地局は、オンザフライで全16州の WMS サービスを統合するために MapProxy を使用しています。
主な機能
- 入力ソース:
- WMS 1.0.0–1.3.0 (MapServer, GeoServerなど)
- TMS, WMTS (TileCache, GeoWebcacheなど)
- Mapserver and Mapnik (WMS無しで直接的に)
- あらゆる TileCache, Google Maps または Bing ソース互換
- サービス:
- WMS (1.0.0-1.3.0)
- TMS
- WMTS
- KML SuperOverlays
- タイルキャッシュ:
- 同一画像を一度のみ格納 (例えば、海のタイル画像)
- MBTile ファイルまたは CouchDB といったファイルシステムへのタイルの格納
- タイルに透かしを追加
- ソースのオプション:
- ジオメトリへの(例えばシェープファイルからの)ソースの制限
- 不透明なレイヤに透明度を追加
- 複数のソースをマージ
- 他のSRSへの最投影
- WMS機能:
- 異なるソースからのレイヤー・ツリーの構築
- (あらゆるデスクトップ GIS のための)自由なズームや、あらゆる座標系のサポートを伴う、キャッシュから GetMap への応答を生成
- 既存の WMS を10〜100倍高速化
- GetLegendGraphic リクエストへの応答
- 任意の XSL 変換を伴う GetFeatureInfo リクエストへの転送
- オンザフライによる再投影
- WMS バージョンや画像フォーマットの変換
- セキュリティ:
- 柔軟で強力な認証 API
- サービスおよびレイヤを超えたきめ細やかな管理
- ポリゴン領域へのアクセス制限
- 既存のユーザーのデータベースや認証との統合
- 他の機能:
- 単純ながら強力な設定フォーマット (YAML/JSON)
- OpenLayers をベースとしたデモ・クライアント
- 1つの MapProxy インスタンスで複数の WMS サービスを実行
- 画像に特定のラインを付加すること
- DEM のような非画像ラスターデータをサポート
- さらに多くの機能
実装している標準規格
MapProxyは、以下のオープンな仕様を実装しています:
- OGC WMS 1.0.0, 1.1.0, 1.1.1, 1.3.0
- OGC WMTS 1.0.0 (KVP および RESTful)
- OSGeo TMS 1.0.0
- OGC KML 2.2 SuperOverlays